母に電話した。
時々両親には近況を伝えたりしていたけれど、私がやらかして緊急の電話。

こっちでのお金についてのミスに気がつき、すがる思いで連絡したのだけれど、母の声を聞くと私はなんだか落ち着いて、かえって母が状況が飲めずちょっと慌てていた。そして、母のおかげで問題は解決。
こんな所へまできて母を頼ってしまい、こんな娘で申し訳ない、と涙がでる。
いつも好き勝手しているから尚更だ。

突然だけれど、私の母は天才型だ。
片付けが下手で、手を抜くし、そしてよくわからないツボをもっている。
芯が強くて優しい。何かが足りなくて可愛い。
そして逞しい。本当に逞しいのだ。運転出来ないので10kmくらいは重たいものを持ってでもにこにこ笑って平気で歩いてしまう。
色々あるのだけれど、とにかく私は彼女は天才だと思う。

そんな母のDNAを受け継いでいるなと思う瞬間がたまにある。当然、私天才!とかそんなのではなく、顔のこと。
よく私は顔は日本人っぽくない、タイとかベトナムとかウクライナとか適当に日本以外の血が混ざっているに違いないとばかりに言われる。いや、純日本人だけれど。
ただ母がアジアンビューティーで、いわゆる日本以外の国の人っぽい顔。とにかく顔立ちがくっきりしている。目が大きくて肌の色が濃い。
だからそんなことを言われると、血継いでる〜〜、と思うわけだ。
昔は嫌だったけれど今はちょっと嬉しい。日本人なのに外国人っぽい。私は得と捉える。

そして今回ら歩いていても母の血を感じた。
自分の体が思ったより強かった。
山で働いてた事も大きいのだと思うけれど、根本的にある変にタフな所は母さんの血以外に考えつかない(父ではないのは断言出来る)。
まあそんな所なのだけれど。

母のような母になりたいというところまで、育ったわけではないけれど、ここへ来て母と父の懐の大きさをありありと感じた。
無意識に何も返そうとしていなかった私を気がつきながら、ただ少し離れたところから見守ってくれている。



どこかに行ってしまいたいと半ば意固地になって、自分のため、とここへ来たけれど、山では特に人のことを想う時間を過ごす時が多かった。それはきっと今まで私がその人のために考えられていなかった分、ほんのすこしに過ぎないのだろうけれど。
そして、それが色んなことを通り越して本当に自分に向き合っている時間だった気がする。



父が見て母に言うのだろうか。
父さんの娘なのに文章力なくて申し訳ない。
娘はもう少しジタバタするね。



写真は、Dingbucheから見たアマダブラム。
アマダブラムの意味は「お母さんのお守り」。

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